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資料詳細

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アトリエ
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資料名:アトリエ
アトリエ

作者:黒田清輝 クロダセイキ
1866~1924 (慶応2年~大正13年)

分類:美術品-油彩画
制作年:1890  19世紀後期  明治
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:白馬会 滞欧作 人物 女性

作品名(総称):アトリエ
材質・形状・技法:油彩・キャンバス
形状(縦・高さ):72.8cm
形状(横):60.6cm
収集年月日:1952/09/10

解説:
黒田は1866年、鹿児島市高見馬場に生まれた。18歳でフランスに留学し、2年後に本来の目的だった法律研究から絵画の勉強へ方向転換した。描かれたアトリエは、黒田が学んだパリのコラロッシ画学校の師、コランの教室であろう。半裸のモデルを中心に、熱心に筆をとる画友たちを逆光の中でとらえている。光の動きをテーマに、色調は明るく清潔で、いくぶんロマンチシズムをたたえた画面は、外光派としての個性と才能を十分に発揮している。モデルの髪、腕、背中などを中心に群れるやわらかな光を主題に、美しく響き合う色彩は、一世紀以上経た今も新鮮な感動を呼び起こしてくれる。天性の画才、恵まれた環境、深い知性は、黒田の生涯を順風満帆に導いた。一貫して日本洋画のアカデミズム形成に注いだ情熱は並外れたものがあり、まさに日本近代洋画の父と呼ばれるにふさわしい画家であった。