資料名:桜島爆発図(噴煙)
サクラジマバクハツズ(フンエン)
作者:黒田清輝
クロダセイキ
1866~1924 (慶応2年~大正13年)
分類:美術品-油彩画
制作年:1914 20世紀前期 大正
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:白馬会 風景 桜島
作品名(総称):桜島爆発図(噴煙)
材質・形状・技法:油彩・板
形状(縦・高さ):14cm
形状(横):18cm
箱書・サイン等:左下:S.K
収集年月日:1954/08/27
解説:
黒田は実父清兼の病気見舞いのため、大正3年1月8日から24日まで鹿児島に滞在したが、その間の12日、桜島の歴史的な大噴火に遭遇した。その大自然の偉大なドラマは、印象派的外光描写を身につけていた彼の制作意欲を熱烈にかきたてたに違いない。黒田は14日ごろから23日ごろまでの間に、盛んに噴煙を上げる桜島を描いた第1作の「噴煙」から、火柱が天に高くのぼる「噴火」、流出する溶岩の様子の「溶岩」、宿舎の庭の降灰を描いた「降灰」、また桜島の荒れ果てた現地の「荒廃」、溶岩の噴き上げる水蒸気の「湯気」まで息もつかせず6点を描き上げた。この連作はその記録的価値をしても貴重なもので、いったん同郷の地震学者今村明恒に贈られたが、後日遺族の方から鹿児島市にまとめて寄贈されたといういきさつがある。