資料名:雪景
セッケイ
作者:黒田清輝
クロダセイキ
1866~1924 (慶応2年~大正13年)
分類:美術品-油彩画
制作年:1915頃 20世紀前期 明治
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:白馬会 風景 雪
作品名(総称):雪景
材質・形状・技法:油彩・板
形状(縦・高さ):34.7cm
形状(横):26cm
書込み:・保全状況・良好
箱書・サイン等:画面右下に S.Kourodaと署名
収集年月日:1994/12/20
解説:
黒田は雪は降っているときよりも、降りやんだあとの雪景色の持つ雰囲気に引き付けられる、と記している。これは無論、西洋風景画の常道であった。固有色否定し、概念的には白ととらえがちだが、その実天然のプリズムといえる雪は黒田の考えを実現するには絶好のモチーフであった。この作品でも、雪の白にはグレーやブルーがわずかに配合され、よく混色されないまま筆ですくい取られ、そのまま画面をのびやかに走っている。同じ技法で木や草々も描かれ、生成途中といった感の彩色により、それぞれのモチーフが生きている。