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資料詳細

富嶽雲烟之図
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資料名:富嶽雲烟之図
フガクウンエンノズ

作者:木村探元 キムラタンゲン
1679~1767 (延宝7年~明和4年)

分類:美術品-日本画
制作年:1753  18世紀  江戸
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:狩野派 風景 山水 富士山

作品名(総称):富嶽雲烟之図
制作地:東京
材質・形状・技法:紙本墨画・軸装
形状(縦・高さ):128cm
形状(横):237cm
箱書・サイン等:左下:癸酉夏日 三暁庵静隠老翁 李七十五歳、印
収集年月日:1952/09/10

解説:
探元は延宝7年(1679)、今の鹿児島市平之町に生まれた。狩野探幽に私淑して、探幽の息子探信守政について学んでいる。また、雪舟に代表される室町水墨画や高然暉様の宋元絵画なども修得し、薩摩では並ぶ者のない名手として称えられた。本図には、雲の間から姿を見せる富士の威容が描かれている。中腹付近には実感を伝える陰影が施され、薄墨による雲烟描写も、広々とした空間の奥行きを示している。右下方に力強く引かれた稜(りょう)線が大画面を引き締めており、薩摩の絵師探元の剛直な気質を表している。