資料名:椅子
イス
作者:東郷青児
トウゴウセイジ
1897~1978 (明治30年~昭和53年)
分類:美術品-油彩画
制作年:1933 20世紀 昭和
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:二科会 女性像 人物像
作品名(総称):椅子
材質・形状・技法:油彩・キャンバス
形状(縦・高さ):119.9cm
形状(横):68.4cm
箱書・サイン等:左下 SEIDZI.TOGO
収集年月日:2003/12/18
解説:
東郷青児がヨーロッパから帰国し、戦後の様式化へと向かう過渡期の作品である。初期のキュビスム風の作風を脱し、シュルレアリスム調の延長にある作風である。遠近法を強調し、知的に計算され尽くした構図が取られている。ピカソに注意されてから改めたという色数の抑制も、画面に引き締まった統一感を与えている。理想化されたモダンな女性美は人工的で、まるで人形を思わせる。作者はあるエッセイの中でマネキン人形への偏愛を記している。また、黒い靴下についても「今まで何十遍となく僕の頭の中で愛玩されてきた素材だ」と言及しており、いずれも東郷の代表的なモチーフといえる。