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資料詳細

水浴のあと体を拭く女
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資料名:水浴のあと体を拭く女
スイヨクノアトカラダヲフクオンナ

作者:ヴェナンツォ・クロチェッティ ヴェナンツォ・クロチェッティ
1913~2003 (大正2年~平成15年)

分類:美術品-彫刻
制作年:1968  20世紀中期  昭和
所管:鹿児島市立美術館
キーワード:人物 女性 裸婦

作品名(総称):水浴のあと体を拭く女
材質・形状・技法:ブロンズ
形状(縦・高さ):131cm
形状(横):67cm
形状(奥行き):29cm
箱書・サイン等:布部裏面に「CROCETTI」
収集年月日:2007/03/14

解説:
本作品は、クロチェッティが55歳の時の作品であり、1982年に仙台市定禅寺緑地に設置された「水浴の女」(H.250㎝)の中品サイズの作品である。女性の刹那のしぐさをとらえた「水浴」はクロチェッティの代表的テーマの一つで、本作は制作活動中期の典型的な作品の一つである。交差された足から上方を仰ぐ顔までのねじり上げられたような構成は、顔のデフォルメによって助長され、布の曲線が作品にたおやかな雰囲気を与える。水辺の少女の連作は、1928~35年、クロチェッティが数回滞在したローマの北東50キロ程のアニエーネー河渓谷に面する町で、「想像上の神話に現れる田園」と称され多くの画家たちが好んだ、アンティコリ・コッラードの娘に想を得ている。クロチェッティが愛した「貧しいが真摯」な娘の姿は、憩いと安らぎに満ち、凛とした空間を演出する。