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資料詳細

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釈迦八相之図
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資料名:釈迦八相之図
しゃかはっそうのず

分類:文化財-県指定文化財-有形文化財(絵画)
制作年:江戸
地域:城山町
所管:鹿児島県
キーワード:黎明館 経囲山宝成就寺大乗院 島津義久 有形文化財 県指定文化財 絵画 三国名勝図会

解説:
釈迦八相之図は、もともと経囲山宝成就寺大乗院(現在の鹿児島市稲荷町清水中学校の敷地)にあったもので、島津義久の寄進であることが、三国名勝図会に記されている。これは釈迦降誕から入滅までを、13幅にわたって極彩色で布地に金泥を使用して描かれているいる。追加された「雪山苦行の図」1幅は島津義久が国分の竜昌寺建立の際に寄進したもので、後に木村探元が補筆しているものの、現在は剥落がはなはだしい。その来歴は薩摩と中国との交流を示すものであり、本県の数少ない仏教美術品として貴重なものである。記録によると、宝永5(1708)年から3回にわたって大乗院の住職によって補修・補筆されているが、ほぼ原形に近いもので、製作されたのは明時代の中国とも高麗ともいわれている。図の大きさは、各々縦 1.3m、横66Cmである。13幅のうち第1幅には「釈迦降誕の図」、次に「処宮」を4幅にわたり、「出遊踰城出家」を3幅に、「雪山苦行」、「降庵」の図を2幅に、「成道」、「説法」、「涅槃」をそれぞれ1幅に収めている。いずれも上部から下部に向かって絵巻風に描かれている。