資料名:旧島津氏玉里邸庭園
きゅうしまづしたまざとていていえん
作者:島津斉興
しまづなりおき
分類:文化財-国指定文化財-記念物(名勝)
制作年:1835 19 江戸
地域:玉里町鹿児島女子高内
所管:鹿児島市
キーワード:玉里邸 回遊式庭園 島津斉興 西南戦争 島津久光 鹿児島市立女子高校 国指定文化財 名勝 旧鹿児島市指定文化財
解説:
玉里邸は,島津家27代当主斉興が天保6年(1835)に造営した大名庭園で,28代当主斉彬に藩主の地位を譲(ゆず)り隠居(いんきょ)したところである。
斉興の没後,養女勝姫が居住していたが,明治10年(1877)西南戦争で焼失,その時,二の丸(鹿児島城)も焼けたので島津久光が改築し移り住んだ。
明治23年(1890)から久光の子忠済の別邸になっていたが,昭和20年(1945)の戦災により本邸は再び焼けてしまい,茶室,長屋門,庭園だけが残った。
庭園は旧邸宅書院からの鑑賞を意図して作られた上御庭(うえおにわ)と,周辺を歩きながら庭園全体を鑑賞できる回遊式の下御庭(したおにわ)の二つからなる庭園で,地域独特の材料,意匠が用いられている,南九州を代表する江戸末期の大名庭園である。
平成19年(2007),国の記念物(名勝)に指定された。