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資料詳細

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花尾神社社殿(附宮殿三基)・祝詞殿・幣殿・拝殿
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資料名:花尾神社社殿(附宮殿三基)・祝詞殿・幣殿・拝殿
はなおじんじゃしゃでん(つけたりきゅうでんさんき)・のりとでん・へいでん・はいでん

分類:文化財-県指定文化財-有形文化財(建造物)
制作年:18世紀前半~中頃  江戸
地域:花尾町
所管:花尾神社
キーワード:県指定文化財 旧郡山町 建造物 郡山町 建造物

解説:
 花尾神社は,花尾山の麓(ふもと)にあり絢爛豪華(けんらんごうか)な建物で,その美しさは「薩摩日光」と称される。
 相殿祭神は清和天皇,主神は源頼朝・島津家初代忠久の母丹後局・從祀神に僧永金を祭(まつ)ってある。
 神社の創建は御堂を建て源頼朝の尊像を安置した建保6年(1218)と言われている。
 島津家15代当主貴久は,花尾権現及び平等王院の復興を図り,19代当主光久は,諸殿の大修理を成し,すべて頗(すこぶ)る美を尽くした。
 現社殿は,21代当主吉貴の正徳3年(1713)の建造となっている。
 社殿は奥から,本殿(前室と内殿)祝詞殿・幣殿・拝殿からなり,権現造りによく似た構造で,向拝の屋根には唐破風(からはふ)を,拝殿の屋根には千鳥(ちどり)破風(はふ)がつけられ,本殿は入母屋(いりもや)造りで,豪壮な神社として印象を深くする。
 また,向拝柱の上方には阿吽(あうん)形の獅子鼻や獏鼻,柱間に入れられた内外の蟇股(かえるまた)や出組や平三斗の組物など,極彩色の装飾が施され,観る人を感動させている。
 祝詞殿・幣殿・拝殿の格天井には,401枚の美しい草花の絵が描かれ,可憐(かれん)な姿を留めている。
 本殿の内室には,3つの大きな白木造りの宮殿があり,その厨子(ずし)の中には祭神の木像が安置され,荘厳(そうごん)さを増す。
 本殿の床下は切石敷になっていて,また,裏には空洞を設けるなど湿気への配慮もなされている。
 平成14年(2002),鹿児島県の有形文化財(建造物)に指定された。